2013年2月23日土曜日

2月





 どれだけ高潔な精神でもそれが入っている入れ物は、身体というモノにすぎない。モノという点では、その辺の石ころとなんら変わりない。この入れ物が無くなれば自然、消失する。この有限極まりない、モノ、を最大限生かしてそれぞれの目標を達成しようと、なんとか這いつくばって生きることに我々は余念がない。

 私の左右を様々な色、感触、匂いの風が通り過ぎていく。それは時に自然の織りなす千変万化の風であり、人々の獣匂である。

この風には、上下も優劣もない。









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